アメリカのiPhoneを日本で使った時のメモ

今月日本に出張に行った際に、AT&T国際ローミングサービスを使って、iPhoneを日本で使用した時のメモ。


[事前準備]
0. 自分が持っている携帯端末が国際ローミング可能な物かどうかを確認する
 国際ローミング可能な端末かどうかは、対応機種確認ページで確認可能。


1. AT&Tに事前に電話して国際ローミングを有効にしてもらう
 AT&Tに電話をして「国際ローミングを有効にしたい」と言うと、すぐに有効にしてくれた。ただ、本当に有効になったかどうかをiPhone上で確認するすべは無い。なお、海外に行くたびに有効にする必要はなく、最初の1度だけでOKの模様。


2. 必要であれば通話料割引パッケージを申し込む
国際ローミング時の通話料は国によって異なるのだが、日本の場合には2.29ドル/分。ただ、このレートは基本料金無料のスタンダードプランのもので、月額5.99ドルのAT&T World Travelerに加入すると1.69ドル/分と少しお安くなる。

また、メキシコやカナダに旅行する場合には、AT&T CanadaAT&T Mexicoなどの更にお得な割引パッケージが用意されている。

なおAT&Tは国際ローミング以外にも、カリブ海クルーズ等のクルーズ船に乗っている間でも携帯で通話可能となるサービスも提供しており(130以上のクルーズ船をサポートしている模様)、こちらは一律で2.49ドル/分。

ちなみに今回の出張ではスタンダードプランを選択した。


3. 必要であればデータ通信の割引パッケージを申し込む
国際ローミング中にテキストメッセージ等を送付する場合の料金は以下。
 テキストメッセージ: 0.5ドル/メッセージ
 写真、動画メッセージ: 1.3ドル/メッセージ

データ通信もアメリカ国内で適用されているデータ通信無制限の対象外となり、0.0195ドル/KB(カナダのみ0.015ドル/KB)という従量制課金となる。

ただ、データ通信に関しても割引パッケージが存在し、例えば月額24.99ドルを支払う事で20MBまで無料で、それを超えた場合には0.005ドル/KBというプラン等がある。
デフォルトの0.0195ドルで20MBを使用すると約400ドルにもなるので、データ通信を頻繁に利用する場合にはお得かも知れない。

ちなみに今回の出張ではデータ通信の割引プランには加入せず。

参考:Data Global Add-Ons for Smartphones, PDAs and iPhone


[出張期間中]
0. データ通信機能をオフにする
国際ローミング中のデータ通信は非常に高価なうえに、データ通信の割引プランも申し込んでいなかったので、AT&TiPhone Travel Tipsのページを参考に、iPhoneのデータ通信機能を以下のような形でオフにした。
 ・[設定] - [一般] - [ネットワーク]を選択し、[データローミング]が「オフ」になっている事を確認
 ・[設定] - [データの取得方法]で[プッシュ]を「オフ」に
 ・[設定] - [データの取得方法]で[フェッチ]を「手動」に。更に[詳細]を選択し[プッシュ]になっている個所を[フェッチ]に変更


1. 成田空港に着いてからの作業
現地に着いた後は、国際ローミングするための設定は特に要らないとの事だったのだが、なかなか日本のキャリアに繋がらなかったので、iPhoneを再起動してみたところ以下のように無事NTT Docomoに繋がった。

なお、iPhoneの[設定] - [キャリア]で[ネットワーク設定]を「自動」にしておくと、場所によってSoftbankNTT Docomoを自動的に切り替えてくれた([キャリア]メニューは国際ローミング中のみ表示される模様)。


2. 日付と時刻の変更
自動的に日本時間に切り替わらなかったので、[設定] - [一般] - [日付と時刻]の[自動設定]を「オフ」にして、時間帯を「東京」に変更。これで日本時間に切り替わった。


3. 電話の掛け方
iPhoneの[設定] - [電話]で国際アシストを「オン」にしておくと、日本出張中にアメリカの友人に掛ける場合でも、日本の友人に掛ける場合でも、国番号等を付加する必要はなく、そのまま相手の電話番号を入力する事で電話を掛ける事が出来た。個人的にこれは非常に便利だったと思う。
なお通話料が気になるので、不要な電話が掛かってこないようにしたい時には、iPhoneの電源を切る以外にも[設定] - [機内モード]を「オン」にするという方法があるようだ。


4. アメリカに戻ってから
サンフランシスコ空港に到着してもすぐにAT&Tのネットワークに繋がらなかったので、iPhoneを再起動すると無事繋がった。あとはデータローミングの設定を元に戻したり、日付と時刻の設定を戻したりして終了。


纏めると、国際ローミングの通話料が非常に高いという事もあり、気軽に友達に電話するといった感じに使う事は出来なかったのだが、緊急時の連絡などには十分役に立つと思われる。


[おまけ(困った点)]
NuevaSyncを使ってGoogle CalendariPhoneを同期しているのだが、iPhoneのカレンダー上の時刻がコロラドの時刻のままになってしまっていたので、スケジュール確認に少し困った。何故時刻がずれたのかは不明。NuevaSyncの設定に従ってiPhoneの[時間帯サポート]を「オフ」にしているのが原因か?