「それでもiPhoneが売れない9つの理由」をアメリカで見てみると
iPhonを使い始めてまだ1週間も立っていないが、その素晴らしさにすっかり虜になっている。
で、デジタルマガジンに「それでもiPhoneが売れない9つの理由」という記事が出ていたので、アメリカで見るとこれがどうなるか書いてみる。
1. FeliCaなどの電子マネーに対応していない
FeliCa自体はもちろんアメリカにないし、電子マネー自体がそれほど普及していないのでデメリットではない。
2. ワンセグがない
携帯電話でテレビを見る事がまだアメリカでは普及していないので、特に問題ではない。また、都心部を除いては車で移動する事が多いアメリカでは、携帯でテレビを見るということ自体があまり普及しなそう。
3. プランに強制加入というのが気に入らない
iPhoneのキャリアはAT&Tなのだが、ソフトバンクと同じで*1データ通信無制限のプランしか選択できず、一番安いプラン(無料通話450分込み)でも約70ドル(約7千7百円)。普通の携帯の場合、同じ450分の無料通話込みのプランだと約40ドルなので、確かに割高感はあるかも知れない。
参考:iPhoneのプラン別料金表、AT&Tの通常携帯のプラン別料金表
4. カメラが使えない
日本に比べてカメラ付き携帯の普及率がそれほど高くないため、そこまでのデメリットではないと思われる。また画素数の2メガピクセルはアメリカの携帯電話では平均的なもので決して低くない。ただしズーム機能がない点は他のカメラ付き携帯と比べて劣っているか。
5. 本体が高い
iPhoneの8GBのモデルは199ドル(約2万2千円)。同じような高機能携帯であるBlackBerryやPalmと比較してみると、最も高いBlackBerryの最新モデル(約250ドル)を除きほとんどが199ドル以下なので、結構高いというのは事実である。
ただし、AT&Tの携帯は基本的に2年契約なのでそこは同じ(2年契約を途中で解約した際の違約金は175ドル)。
参考:AT&Tのスマートフォンの価格リスト
6. キャリアがソフトバンクモバイルである
iPhoneのキャリアであるAT&Tはアメリカ合衆国最大手の電話会社のため、通信設備などの点は心配なくデメリットにはならない。ただし、アメリカは広いのでAT&Tでもここコロラド州などはエリア外が結構あるのだが…。
参考:AT&Tのカバーエリア
7. 通信がもたなさそう
これはどうだろう。AT&Tだから大丈夫と思いたいが根拠はない。
8. Appleの初物は危険
確かにちょっと心配ではあるが、初代iPhoneが発売されてからと考えると1年以上たっているので大丈夫と思いたい。
9. バッテリーが取り外せない上にサポートがダメ
これは気づかなかったのだが、確かにバッテリーがダメになった場合には困るかも。まーこれは仕方がないと諦めるしかないか。
纏めてみると、アメリカの会社が作った製品なので当たり前と言えば当たり前なのだが、相対的に日本と比べてアメリカの方がiPhoneのデメリットは少ないので、買って損はないというのが結論。実際にアメリカではかなり売れているようなので、デメリットよりメリットの方が多いという事なのだろう。
参考:「iPhone 3G、最初の100万台の国別内訳」