MavenとはAntやmakeなどと同様にプログラムのコンパイルやテスト、パッケージングなどを行うビルドツールである。しかし、Mavenが提供する機能はそれだけにはとどまらず、開発プロジェクトに関する様々な情報を管理することが可能である。つまりプロジェクト管理ツールとしての機能も備えていると言える。
Mavenを使ってみる
[Jakarta/Apacheウォッチ]第21回 強力ビルド・ツール Apache Maven2ついにリリース | 日経 xTECH(クロステック)を参考にMavenをインストール(Windows環境)して、試してみた際に気づいた事などを纏めておく。
1. インストール
Maven – Download Apache Mavenから maven-2.0.5-bin.zipをダウンロードしてきて、任意のフォルダに解凍すれば終了(Mavenのbinディレクトリにパスを通しておく必要は有り)。
また、前提ソフトウェアとしてJ2SE(JREでは駄目!)が必要(環境変数JAVA_HOMEの設定も要)。
2. プロジェクトディレクトリの作成
任意のフォルダで以下のコマンドを実行すればよい。
mvn archetype:create -DgroupId=itpro.sample -DartifactId=mvnsample
注1:フォルダ名にスペースを含む場所で実行すると、上手く行かなかった。また、日本語が含まれるフォルダで上手く行くかも不明。
注2:以下のようなエラーが出た場合は、プロキシサーバが原因と思われる。
[WARNING] repository metadata for: 'org.apache.maven.plugins' could not be retrieved from repository: central due to an error: Error transferring file [INFO] Repository 'central' will be blacklisted [INFO] ---------------------------------------------------------- [ERROR] BUILD ERROR
Maven – Guide to using proxiesを参考にsettings.xmlを編集し、再度コマンドを実行する。
なお、コマンドを再実行する前に、リポジトリディレクトリを一旦削除しないと上手く行かなかった(デフォルトではC:\Documents and Settings\user\.m2)。
備考:
以下のエラーも出力されていたが、とりあえず現状無視しておいて、特に問題は発生していない。
[ERROR] ResourceManager : unable to find resource 'VM_global_library.vm' ...
3. コンパイル&パッケージ
プロジェクトディレクトリを作成した時点で、所定のディレクトリにApp.javaというサンプルコードが生成されていたので、以下のコマンドを開発用のルート・ディレクトリ(pom.xmlのあるディレクトリ)にて実行してコンパイルとパッケージを行った。
mvn compile mvn package
4. 実行
開発用のルート・ディレクトリにて以下のコマンドを実行する。
java -cp target/mvnsample-1.0-SNAPSHOT.jar itpro.sample.App
5. プロジェクト情報ページの生成
以下のコマンドを実行する。
mvn site
以下のエラーが出るが、とりあえず問題なくサイトは生成できた。
エラーに関してはとりあえず無視するしかなさそう(参照:http://jira.codehaus.org/browse/MSITE-170)
[ERROR] VM #displayTree: error : too few arguments to macro. Wanted 2 got 0 [ERROR] VM #menuItem: error : too few arguments to macro. Wanted 1 got 0
サイトはtarget/site配下に出来る。