スタンフォード大学のiPhoneアプリ開発講座の感想

iPhoneアプリの作り方講座、スタンフォード大学が無償公開 - ITmedia NEWS」という記事を見て、これは面白そうだという事で、このオンライン講座を受講中なのだが、全18回の講義の7回目まで勉強した時点での感想等をメモしておきたいと思う。
(本講座のWebサイト:http://www.stanford.edu/class/cs193p/cgi-bin/index.php

なお、「同時進行でみるスタンフォード iPhone プログラミング:第1回開講 | maclalala2」の記事も本講義に関して詳しく説明されていて参考になる。


1. 所感
iPhoneの開発に携わっているApple社のエンジニアが講師という事もあり、非常に実践的な内容(その場で実際にプログラミングするようなデモ等も有)。講義の最終目標がTwitterアプリというのも非常にタイムリー。次回の講義がオンラインにアップされるのが待ち遠しいという感じである。
オンラインの講義のため、講師に直接質問出来ないというのが残念なのだが、スタンフォードの学生達が的確な質問をしてくれるので助かる。またオンラインで聴いている人のために、講師の人が学生の質問を繰り返してくれるのも素晴らしい。
更に講義中に回答し切れなかった質問等に関しては、後日PDF形式で詳細に説明した資料を提供してくれたりと至れり尽くせりである。
なお、オンライン聴講生のための私設グーグル・グループ(Google グループ)等が立ち上げられており、他の聴講生と議論したりする事も可能。なんだか本当に学生になった気分を味わえる。


1. 前提となる知識
講義はiPhoneアプリ開発の非常に基礎的な所から説明があるが、途中からかなりペースアップして来て、講義内容もかなり高度になる。そこで、事前にある程度の前提知識を持っていた方が無難かも知れない。
例えば以下のような記事を参考に、一度簡単なiPhoneアプリを自分自身で作ってみてから、本講義を受けるというのが良いと思われる。


2. 必要な英語力
講義は全て英語で行われるのだが、講義に使われたスライドが事前にWebサイトで公開されるので、それを事前に読んでおく事である程度英語力が無い部分はカバーできると思われる。
また録画した講義を聴く形になるので、分からないところがあれば一旦戻って聴きなおす事も出来るのが嬉しい。
なお、講義自体を聴かなくても、講義のスライドを読む事を中心に、以下のような日本語で解説されたサイトを参考にして、課題をこなしていく事は可能と思われる。


3. 必要な時間
講義は大体1時間ぐらいであるが、事前にスライドを読む時間、途中で聴き取れなかった部分や理解し切れなかった部分を、一旦戻って聴いたりする時間を考えると、トータルで1時間半〜2時間ぐらいは必要か。
更にこの講義が週2回のペースで開かれているので、フルタイムで仕事をしている場合には、付いて行くのがなかなか大変である。しかし、オンラインの講座なので連休の時などにまとめて聴いたりというようにフレキシブルに勉強は出来る(あまり溜まるとやる気が起きなくなりそうなので、出来るだけ即座にやる方が良さそうではあるが)。
宿題の方も結構なボリュームで、こなすのに結構時間が掛かるが(私の場合平均2時間ぐらいか?)、上記で紹介したブログを参考にするとスムーズに進める事が出来るかも。


4. 最後に
このような素晴らしい講義をオンラインで、かつ無料で提供してくれているスタンフォード大学には本当に感謝したい。と、同時にこのような講義を開いているスタンフォード大学って凄いな〜というのが率直な感想。
特定の企業の製品向けアプリケーションを開発する講義という事で、日本の国立大学がこのような授業を開く事は難しいかも知れないが、私立大学では可能と思われるので、どこかの大学がやらないかな。慶応大学等はオープンコースウェアで既に授業の公開は行ってるので期待大。


【追記】
2008年秋のセメスターに開かれたiPhoneアプリ開発講座を受講した学生達が作成したアプリのリストが公開されていた。